ニューオリンズで感じたビート、それはゆきずりのおばあちゃんからだった!

ニューオリンズで様々な演奏を聴きました。

中でも印象に残っている出来事があります。
ある野外ステージの前で聴いていたときのこと

ニューオリンズジャズの強烈な2ビート。

小柄な黒人のおばあさんが、スーパーの袋を下げ、
ふらっと私の前に立ちました。

白いシャツに細身のデニム。
うーん、かっこいいなぁ!

彼女はしばらく聴いた後、袋をぽとりと下に置くと、
片手をスッとあげて静かに踊り出しました。

すぐ横では白人の若い男性が、
これでもかとばかりに
身体をくねらせて踊っています。

おばあさんは片手を上げたまま、ほとんど上半身は動かさず
腰をすこーしだけゆすっています。

そしてゆっくりと、くるりと廻りました。

かっこいい!!

隣の白人の男性が髪を振り乱して
野放図に踊っているのに比べると
ほとんど動いていない

でもものすごくリズムに乗っているのがわかります。

これだ!と思いました。
スイング感というよりビート感!

私も真似して踊ってみましたが、もちろん全然違います。

うっとりと見ていると、
おばあさんはさっと袋を拾い上げて、
何事もなかったかのように
去って行きました。

彼女にとってはほんの日常。

毎日の暮らしの中に音楽があり、
ビートがあり
スイングがある。

なんてかっこいいんだろう…
これがジャズなんだ。

ニューオリンズどうだった?
と聞かれると
決まってこの話をしています。

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