伴奏の難しさについて バイオリンに寄り添うピアノ伴奏とは

La Pondeux というバイオリンとピアノのデュオで
主にクラシックを演奏しています。

ピアノの関澤美香さんはバイオリンやフルートなどの伴奏の専門家。
彼女の伴奏はシルクの布が身体に添うように
私のバイオリンにそっと寄り添ってくれます。

ですから、弾いている途中はピアノの音はまったく気になりません。

ジャズのように、基本的にテンポがずっと同じで
奏者が全員で相互演奏するのとは異なります。

ピアノ伴奏というと、華やかなソロ演奏よりも簡単なように
思われがちですが、
実際のところは本当に難しいことだと思います。

合図だけでなく、私の息づかい、弓を返すタイミング
いろんなニュアンスを美香さんは汲み取って
合わせに来てくれるので、
私は何も考えなくていいのです。

「ソロはできないけど簡単な伴奏ぐらいなら」
というのは危険です。

譜面はソロ譜面より簡単かもしれません。
しかし、バイオリンが
「ここでゆっくり弾きたい」
「ここでどんどん早くしたい」
と思ったとき、それが伝わらずにピアノがずれてしまうと
今度は逆にバイオリンがピアノに合わせることになってしまいます。

伴奏をまったく意識することなく
知らない間に気持ちよく乗せられてしまう。。。

あまりに身近すぎて
長い間気づきませんでしたが
彼女が引っ張りだこである理由が
よくわかりました。

美香さんの伴奏はまさに
着ていることを忘れてしまうような
シルクのガウンのような感じなのです。

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