バイオリンにとって
音程はとても大事です。
どんなに音色が綺麗でも
(音程が悪いといい音色は出ませんが)
技がすごくても
音程が不安定では
せっかくの演奏が台無しです。
バイオリンはピアノのように
音を目で確認できないので
どこを押さえると
どの音が出るのかを
身体で覚えています。
目印があるわけではないので
「この辺」ということはわかりますが
果たしてそれがドンピシャなのかどうか
それは耳で確認するしかないのです。
絶対音感があってもなくても
その場にピアノやアコーディオンなどの
ピッチを調整できない楽器があれば
それに合わせるしかありません。
(例えばピアノのラの音が440Hzだとすると全員それに合わせます。)
4本の弦のチューニングを終了。
では
どうやって自分の音程が合っているか確認するのか?
手っ取り早いのは
解放弦と同じ音を別の弦で弾いてみます。
その解放弦が共鳴して
音が響いていれば
とりあえず全体が高すぎるとか低すぎる
ということはありません。
演奏中、弦が響いていて気持ちいい、と思えば
たいてい大丈夫。
良い音色というのは弦同士が共鳴
さらにそれが楽器全体に共鳴しているとき
に出ているのです。
一つ一つの音程は
耳を鍛えて正しい音を出すために
訓練するしかありません。
指で探していては間に合わないのです。
指の間隔は
音が高くなるほど段々狭くなって行きますから
身体で覚えて行きます。
チューナーを使って
耳を正しい音程に慣れさせ。
頭でその音をイメージできるようになれば
間違ったときにすぐ正しい音に修正できます。
私の使っているYAMAHAのチューナー
メトロノームもついています。
私も
弾いているうちに
ピッチが上ずったり
指の開きがあいまいで音程が安定せず
半年間
ジャズバイオリンの先生に厳しく直されました。
「そんな細かいところまで。。。」
なんて思ったりもしましたが、
音程が良くなると
音色も格段に良くなり
本当に気持ちよく弾けるのです。
いくつになってもあきらめなければ
必ずできるようになるのだと
実感したのでした。
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