ボサノバシンガー山本真理子さんのライブに行ってきました。
店主ゆきさんのお料理がおいしい学芸大学チェロキー。
お店に入ると満席なのに
クラシックコンサートのような静けさです。
なんだなんだ?
まもなく始まったのは
とても静かな
真理子さんの歌声とギターでの
Antonio Carlos Jobinの「Wave」
あえてマイクを使わず
囁くように流れる静かな歌声に
またもやチェロキー店内は不思議空間になっていきました。
心地良いボサノバのリズムと澄んだ歌声は
あまりに気持ちよすぎて
睡魔により椅子からずり落ちる人が続出するほどです。
こんなに静かなライブを聴いたのは初めてでした。
目からうろこです。
なぜなら
私は最初の大編成のバンドで
「音が小さい!もっと大きく弾いて!全然聞こえない!」
と言われて来たので
とにかく音量をあげる事ばかり考えてきました。
でも、静かであれば聴く方は耳を澄ますものなのですね。
これでもか!と音量をあげればあげるほど
音は汚く濁り、抑揚はなくなり、聴く方もどっと疲れてしまいます。
最近
「バイオリンて大きな音が出るのですね」
と言われることが何度かあり
そのことにも驚きました。
管楽器が中心のバンドに慣れていたので
バイオリンの音はほとんど聴こえないものだ
というのが私の中では常識となっていたのです。
耳を澄まして集中して聴くという
静かな静かな演奏はありなんだと
私の中で発想の転換が起きました。
とってもいい時間でした。
コメントを書く