譜面にさよならをいうとき

譜面にさよならをいうとき

長年譜面で演奏してきたので
目で見た通りに弾いてしまいます。

音符もリズムも見た通りに指が動くのです。

クラシック、特に初見のときなどは
とても重宝なのですが

ことジャズになると
「教養が邪魔するねえ」
と皮肉まじりに言われてしまいます。

同じ曲でも弾く度に違う。
最初と最後のテーマでも違う演奏をする。
同じ演奏になる訳がないのがジャズなのです。

習慣とは恐ろしいもので
どんなに頭で変化をつけて弾こうと思っても
音符を見たとたん
脳は指に指令を出し
その通り弾いてしまうのです。

解決方法は一つ
譜面にお別れすることです。

暗譜するということではなく
その曲を知り尽くし
鼻歌でいかようにも歌えるということ。

ジャズは交響曲ではないのだから。

ど忘れしたときや
コード進行を確かめたいとき

そんなときにちらっと見るだけ

初めての曲なら仕方ないけれど
よく知っているのに
本当は見なくても弾けるのに
「不安だから一応譜面台に置いておく」
そんなことはもうやめなければ。。。

と思いつつ
やはり譜面台を探している自分がいます。

そろそろ覚悟を決めて
譜面にさよならをしなくてはなりません。

音楽カテゴリの最新記事