高齢者施設でのラ・ポンデュー演奏でした。
皆さんとても熱心に聴いてくださいました。
「次はタンゴ曲
ラ・クンパルシータです。」
と言うと
「いいね〜！！」
という掛け声がかかりました。
タンゴもチゴイネルワイゼンも
手拍子が聞こえてきます。
ピアノのソロが一曲入るので、
その時は私は端っこの方で聴いているのですが
お年寄りのいろんな表情が目に入ります。
とても熱心に目を見開いて聴いている人
目を閉じて静かに聴いている人
メロディを口ずさむ人
きっと
いろんな人生があって
みんな真っ白な髪の毛だけれど
歩けなくなっているけれど
表情も控えめだけれど
いまここにこうして座っているお年寄りは
私たちと同じように若いときがあり、
働き盛りのときがあり
子育てをしてきたんだなあ
と思うと胸がぐっと詰まりました。
お疲れさまです。
と心の中で頭をさげました。
帰り際に
「ありがとう！」と
大きな声でいってくれたおじいちゃん。
こちらこそ本当にありがとう。
