「歌えないことは楽器では弾けないよ」
アドリブについて
先輩たちによく言われました。
そして
ジャズバイオリンのレッスン
私のアドリブがどうもつまらない?
「一度楽器を置いて歌ってみて」
と先生に言われました。
先生のバッキングで
歌うと
鼻歌だけれど
なんだかどんどん歌える!
それも楽しい!!
先生が
「ご機嫌だね〜
じゃ今度は楽器持って
指だけ押さえて歌ってみて」
楽器を持ち
指で指板を押さえながら歌うと
やっぱりダメだ。
「おかしいなあ
歌うとちゃんとスイングするし
フレーズも出てくるのに。。。
そうか
中村さんの頭には
今まで蓄えてきたフレーズはあるのに
それが指に伝わらないんだね。
脳が弾きたいことを弾いてるのではなく
指が弾きたい事を優先している。
指に脳が支配されています。
その主従関係をひっくり返してください!」
先生すごい!
でも
どうしたらいいのでしょう?
「意識を変える事です!」
うーん、やっぱりわからないです。
「じゃあ
短いフレーズを歌ってから
それを弾いてみて。
そのとき何の音だったのかをちゃんと確認してね」
これならできるはず!
これは希望のもてる出来事でした。
今までやってきたことが
少なくとも
頭の中にはあることがわかったんです!
今まで必死でやってきた
フレーズ練習
耳コピ
そして聴きまくること
無駄ではなかった!
ただ
「それがうまく楽器に伝えられないのだ」
ということが
わかりました。
レッスンに行くと
必ず
その時々の課題を的確に指摘されました。
そしてそれに取り組めば
一歩進むことがもうわかっているので
課題が見つかると
「やった!」
と心が躍りました。
でも
この歌いながら弾くことの難しさは
半端ではありません。
だって
長年バイオリンを弾いてきて
譜面の音符を見た瞬間に
指がその場所を押さえることはできても
譜面にはないフレーズを
一瞬で記憶から取り出し
その音を指で押さえるのは至難の業。
そして気づいた事があります。
「バイオリンを弾きながら歌う」
のではなく
「歌いながらバイオリンを弾く」
ということ。
バイオリンが先にくると
どうしても指が先に動いてしまう。
歌う事に集中していると
指がついてくる
というのが理想です。
コメントを書く