前回のブログ
岩本拓郎さんの「絵とライブ」の文章の中で
私がとても好きな箇所があります。
以下一部引用
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「絵を描くということ
それはたった一人でやる聴衆なしのコンサート、ライブなのです。
絵具を使いキャンバスと対話し
キャンバスとかかわった時間のすべて
その出来事の痕迹、プロセスのすべてが、そのままに残され
刻印されたものが作品なのです。
その孤独なライブ、その結果としての作品は
画家が絵筆を置いた時点で瞬間凍結されます。
そして時空を隔て
誰かがその絵に反応した時点で、その空間の中で瞬間解凍されます。
作品という物を介して
作者と見る人との間で、心身が触れ合い、感じ合うライブが始まるのです。
これが時空を共有し、同時進行していく音楽のライブと違うところです。」
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絵もライブだと聞いた時
意味がわからなかったのですが
「画家が絵筆を置いた時点で瞬間凍結!」
「そして見る人がその絵に反応した時点で瞬間解凍!」
その手があったのか!
目からウロコの瞬間でした。
音楽のライブは瞬間凍結はできません。
まさにナマモノです。
録音やCDもまた違います。
絵画をプリントしたようなものでしょうか。
素晴らしい録音もありますが
きっとその場にいたならば
比べ物にならないに違いない。
私は今まで
絵をどのように見れば良いのか
さっぱりわからなかったのですが
(何か正しい見方があるかのように思っていました。)
この文章に触れてからは
少しわかったような気がします。
音楽のライブのような
ワクワク、ウキウキするような感覚
それを感じたら
絵のライブの始まりなのでしょう。
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