「ビブラート」と音の振動について

「ビブラート」という技法があります。

 

バイオリンでも他の楽器でも
その楽器によって技術は違いますが
音を震わせて表情を出すためのものです。

 

バイオリンでは左手の指や手首を震わせて表現します。

「Vibrato」はイタリア語ですが
英語では「vibration」

 

バイブレーションの本来の意味は振動です。
ビブラートをかけて楽器から出る音を振動させるということです。

 

バイオリンは弓の毛で弦を擦り
その弦の振動をブリッジに伝えて
ブリッジ→楽器の表板→魂柱→楽器の裏板→楽器全体

 

そこから表板にあいているエフ穴と呼ばれる細長い穴から
空気中に振動を伝えます。

そして空気の振動を通して人の耳、皮膚、体全体に伝えるのです。

 

平坦な音とビブラートを施した音とでは
多分振動数が違うのだと思います。

 

そしてこれが個性になります。
ビブラートはその人によって掛け方が違います。

ですから同じ音を弾いても感じ方が違ってくるのです。

今はできないけれど

ライブの良さはやはりそこにあります。

リモートでは空気の振動はどうしても伝えられません。

 

「あの人とは気が合う」「彼女とは波長が合う」
「ここは何だか嫌な感じがする」
などなど

何となくそれぞれ人や場所の出す振動を感じ取っているのだと思います。

 

自分に合う空気の振動というものがあるとすれば
それは「相性」とか「なんだかわからないけど好き」
のようなものなのかなと思います。

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