私がバイオリンを始めたのは、4歳のとき。
「隣の真弓ちゃんがやってるから私もやりたい!」
と母に頼んだから。らしいのですが、
自分でやりたいと言った、その一言のために
私がどんなにやめたいと言っても、母はやめさせてくれませんでした。
当時の先生は、音大を出たばかりで、私がお弟子さん第一号でした。
先生も希望に燃えていたんでしょう、とても厳しいレッスンでした。
弓を持つ手をピシリと叩かれて、
弓がボーンと飛んだり(そのような記憶)
練習できていないと、「今日はもう帰りなさい」と
レッスンを強制終了されたり(そのような記憶)
今では考えられないようなスパルタレッスンでした。
その上家庭では、母が先生の言葉を細かくメモっていて、
それを元に私に練習させるものだからたまりません。
なんとかさぼって遊びに行っては、母と先生に
叱られる、という繰り返しでした。
私が今バイオリンを楽しめるのは、その厳しさのおかげと言えばおかげです。
やめたいと言ったときに、母がすんなり認めていたら、今はありません。
今となってはとても感謝しています。
ちなみに我が家の3人の子どもたちは、幼稚園でピアノを習い始めましたが、
小学校でやめてしまいました。
レッスンの時間になっても遊んでいたり、帰ってこなかったり、
先生の元に連れて行くだけで本当に大変でした。
レッスンが嫌いだった自分に重ね合わせて
「そうだよね〜やっぱり嫌だもんね」
と妙に物わかりの良い母親で、すぐにやめさせてしまいました。
実は自分が大変だったのですね。
今になって、娘は「続けておけばよかったな〜」なんて言っていますので、
ちょっと申し訳ない気もします。
ところが、練習が嫌だと思ったことがないと言う人がいるのですから
驚きました!
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