ジャズで曲を弾くとき
メロディーを1コーラス弾いて、それからアドリブに入るのですが
私の中で
「メロディーをストレートにそのまま弾くのはつまらないんじゃないか」
「クラシック出身だから、譜面通りにしか弾けないと思われるんじゃないか」
という心配があって
ついつい全音符を我慢できずに
装飾音符をつけたり
語尾変化をさせてしまったりしていました。
バイオリンは音を減衰させずに弾き続ける事ができる楽器です。
そこを生かせばいいのに
何故か細かい音で空白を埋めたくなってしまうのです。
自分の演奏を録音して聴いてみると
それが実に耳障りなのです。
普通に聴いていたいのに
いろいろ細工するので
落ち着いて聴いていられない。
アドリブに入っても
なんだかあまり最初のテーマとの境目がはっきりしない。
だらだら続いている感じが否めません。
あ、今回はうまくいったな、と思う録音は
よく聴いてみると
実は何もせずに素直にメロディーを弾いているときなのです。
それが今回日野のイタリアン
「ラ・パラティーノ」で演奏した「ひまわり」でした。
エレピにも関わらず素晴らしい演奏のTAERUさん。
何も付け加えない私のメロディーに美しく合わせてくださいました。
そう、空間はピアノがこんなにも美しく埋めてくれるのです。
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あまりにも有名で美しい曲なので
ただメロディーを弾けばそれだけでいいのです。
ロングトーンを我慢して引き続ける。
まずはそこから。
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