小さい頃からバイオリンを習っていると
(もちろん上達のためですが)
ミスをしょっちゅう指摘されてきました。
?音程の高い・低い
?譜面に書いてあるボーイングと違う
?音の長さが長い・短い
?手首が硬い
?姿勢が悪い
etc
・・・キャー?
ですから
今でもミスはすごく怖い!
誰に叱られるわけでもないのに
自分の中の先生が
「あ!今ミスった!」
「音程外したね」
といつも監視しています。
そんなわけで
ライブの動画を撮ってもらっても
怖くて見ることがなかなかできなかったのです。
完璧な演奏などないので
何かしらのミスをしたことは
自分でわかっています。
だから見ない。
なんなら
自分のところは飛ばして見たりします。
でも最近
以前の動画を見てみると・・・
なんかすごくいい!!
音程はずしてるし
アドリブもダサかったり
思ったように弾けてないけれど
でも
生き生きしている!
楽しそうに
嬉しそうに
ノリノリで弾いている。
そして
よく聞くと
他の人もミスしている^^;
前は人の演奏聴いてなかったのですね。
どれだけ自意識過剰なんでしょう!?
今
演奏機会が減って
リモートの演奏が普通になってきて
思うこと
やっぱり人間生きているんだもの。
同じ場所で
同じ空気を吸いながら
グルーブしていく演奏において
多少のミスやカッコ悪さは
絶対許せないことでもなんでもない。
一人で録画しているときは
間違えたらやり直し
ミスのないように
(ミスは許さない!と監視人が言います)
テンポに合わせるように
後の編集に支障が出ないように
自分でなんとか許せる範囲で
その演奏をOKにする。
その場かぎりの
一発勝負のライブとは全く違います。
どんなに科学技術が進んでも
インターネットが発達しても
人間の体って
大昔から同じだと
朝起きて
トイレに行くたびに思います。
栄養を取り入れて
よく眠って
そしていらないものを排泄する。
それは変わらない。
昔も今も。
ミスもするし
完璧はないのです。
リモート演奏のおかげで
自分の過去の動画を見る勇気がでて
そして
自分の中の「監視人」にサヨナラできたのでした。
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