「そのバイオリンおいくらぐらいなんですか?」
・・・なんと答えようか考えていると
「やっぱり何千万円もするんですか?」
・・・あ、いきなりそこ?
「ストラディバリウスですか?」
・・・そんなわけない!
他の楽器はわかりませんが
バイオリンを弾いていると
よく聞かれます。
年末の「芸能人格付けチェック」なる番組で
必ずでてくる数万円の楽器と○億円の楽器の聴き比べ
はっきり言って私にはわかりません💦
私の楽器もイタリア製ですが
まだ作られて12 年ほど
値段もファミリーカーぐらいの値段です。
先日
セッションで久しぶりにカーボンのバイオリンを弾いたのですが
あまりの音色の違いに自分でびっくりしてしまいました。
自分の耳に心地よくなくては
いい演奏にならないのだと
改めて感じたのでした。
大ホールで客席の隅々まで音を届ける
クラシックのバイオリンは
それなりの楽器でなくては響かないのかもしれません。
そうでない場合(がほとんどです)
お値段は高くなくても
自分と相性の良い楽器があって
その楽器と仲良くなっていくと
時間とともにどんどん自分の音色になっていくように思います。
ジャズのバラードを弾くのが
今とても楽しいのは
弾きながら自分の音を楽しめているから。
ゆっくりな曲は
音色を噛み締めながら弾くことができるから。
私の今の音色は
この楽器と私が作り上げたものなのです。
もちろん弓もとても大事!
楽器と弓と私は一体です。
「バイオリンいくらですか?」
と聞かれたら
「もれなく私がついてきますが
その値段でいいですか?」
と答えよう。
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