日本でバイオリンといえば
多分ほとんどの人が
子どもの頃から先生に習っていたのではないでしょうか。
言うまでもなくクラシックの先生です。
管楽器の場合は
中高生でブラスバンド
大学でジャズサークルあるいはオーケストラ
と言う話をよく聞きます。
私もずっとクラシック畑だったので
ジャズを始めた頃は
譜面に書いていない事はまったく弾けず、
たくさん音符の書いてあるクラシックの譜面を見ると
ほっとしていたものです。
今は一つの音符も間違えずに
色々な記号も見落とさずに何十分も弾くことが
とても大変になってきました。
そして何よりもジャズの
「自由に弾くこと」が許される心地よさから
離れられなくなりました。
クラシック音楽は偉大な曲を再現する喜びがあり
ジャズには即興する喜びがあります。
これはもうどちらが好きか、ということしかありませんから
より好きな方に傾倒していくのでしょう。
そういえば、今までジャズバイオリンの先生に何人か会いましたが
クラシックもそのまま続けているという人は一人もいらっしゃいませんでした。
あんなにバイオリンが上手なのに
なんでも弾けるはずなのに
どうしてクラシックも弾かないのかしら?
とずっと不思議に思っていました。
でも
ジャズが好きな人がジャズをやっている。
ただそれだけのことだったのだと
わかりました。
私もそうだから。
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