バイオリンを弾いていて
「どうしても弓の先の方で指板の方に滑ってしまう」
というお悩みを聞きました。
バイオリンの弓は4本の弦に対して垂直に
上げたり下げたり(上げ弓下げ弓と言います)するのですが
手元ではきっちりできても
弓先に向かうに従って垂直が保てなくなります。
これは当たり前です。
試しに
まず右腕を前に突き出して
そのまま真横でも斜め下でもいいので
腕を動かすと
「必ず弧を描きます」
ですから普通に弓をまっすぐ引くと
弧を描く腕の動きに従って
弓も一緒に後ろに下がっていきます。
そこで
「先の方では腕を前に出していく」
という方法をとりますが
この
「腕」
が曲者です。
「腕」ってどこなの?
「腕」とは肘から肩までを言います。
手首から肘の間は
「小手」と呼びます。
剣道の「小手」や「小手先」の小手です。
この小手だけで弓をまっすぐにしようとしても
思うほど前に伸びないことがやってみるとわかります。
しかし!
腕を使っても
なかなかそう楽チンにはいかないのです。
前回のブログに書いたように
腕は背中から使えば
どこまでも伸びます。
肩甲骨が固まっていると
なかなか背中をうまく使えないので
まず肩甲骨を柔らかくして
そして背中から腕を出すようにすると
バイオリンの弓だけではなく
何をするにしても
リーチが長くなり
腕や手首の負担は減ります。
オススメは「YouTube整体師腰の王子」のこの変な体操
「ここからクルン体操」
ふざけてんの?という動画ですが
本当にこれは効果がありました。
ギックリ腰の療養中に動画を見まくって
2週間ほどで成果が出てきました。
背中はお肉が落ちてスッキリ
肩甲骨もよく動き
ウエストのくびれまで見えてきました。
「痩せた?」と言われますが
体重は変わりません。
姿勢と歩き方が変わり体型が変わりました。
背中の筋肉を意識して
何か目の前のものを取るときにも
小手ではなく背中から腕を前に出すようにすると
バイオリン弓もまっすぐ弾けるようになるはずです。
バイオリン弾かない方もぜひお試しください!
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