ジャズの場合
メロディーを弾き
それからアドリブに入るのですが
私の中で
「メロディーをストレートに
そのまま弾くのはつまらないんじゃないか」
「譜面通りにしか弾けないと思われるんじゃないか」
という余計な心配があって
ついつい全音符を我慢できずに
変な装飾音符をつけたり
語尾変化をやり過ぎたりしていました。
バイオリンは
音を減衰させずに弾き続ける事ができる楽器です。
そこを生かせばいいのに
我慢できず
細かい音で空白を埋めたくなってしまうのです。
自分の演奏を録音して聴いてみると
それが実に耳障りでした。
普通に聴いていたいのに
いろいろ細工するので
落ち着いて聴いていられない。
アドリブになっても
最初のテーマとの境目がはっきりしない。
だらだら続いている感じが否めません。
「あ、今回はうまくいったな」
と思う録音は
よく聴いてみると
何もせずに
素直にメロディーを弾いているときだったりします。
それを気づいたのが
「ひまわり」
を演奏した時でした。
ピアノが
何も付け加えない私のメロディーに
とても美しく合わせてくれています。
5年前のTAERUさんとの演奏です。
そう
空間はピアノが
こんなにも美しく埋めてくれるのです。
あまりにも有名で美しい曲は
ただメロディーを弾けば
それだけで美しい。
足し算より引き算が大事な時もある
と気づいた良い経験でした。
TAERUさんとは毎月
本郷三丁目の「カフェラウンジ ボンアート」
でBGM演奏しています。
日程は演奏スケジュールをご覧くださいませ。
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