4月2日。
この日は私が中学生のとき
父の海外赴任にともない
ドイツのハンブルグに行った日です。
当時は今のように直行便はなく
アメリカのアンカレッジで一回給油してから
ヨーロッパに向かう便しかありませんでした。
もちろんインターネットもスカイプもなくて
1度日本を離れたら
もう電話で話すのもままならない
まるで永久の別れとなるかのように
親戚や友人が空港まで見送りにきてくれました。
楽しい学校生活を途中で切り上げて
父の仕事の犠牲となって
友人と離ればなれになる自分の運命を恨み(思春期は大げさです)
「なんで私はついて行かなければならないのか?」
と両親を恨みながらも
雑誌で見たことのある
アメリカのハイスクールのように
華やかな生活もちょっぴり期待しながら
それまで海外旅行もしたことのない私は
日本を離れたのでした。
やっと降り立ったハンブルグの空港で
半年ほど先に行っていた父が迎えに来ていました。
会社の方が運転する車に
乗り込んだのはいいのですが
ドイツの高速道路(アウトバーン)は制限時速なし!
200キロ以上で走る車に
生きた心地のしないまま
社宅となるアパートに着いたのでした。
初めての国の初めての町
国際電話も1年に1度ほど
あとはエアーメールのやりとりだけ
そこで5年間過ごす事になりました。
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